おもしろかった。
著者プロフィールをみて、
推理小説として佳作だと思っていた
「ストロベリーナイト」が
同氏の作品だったのはちょっとした驚き。
本作は一転、元気でさわやかな青春小説。
中学最後の小さな剣道の市民大会で初めて出会った
ふたりの少女剣士。
勝負にとことんこだわって生きてきた磯山香織と、
(愛読書が宮本武蔵の「五輪書」)
まったく性格のちがう西荻(甲本)早苗、
二人の視点が切り替わりながら、
なじみのない剣道の世界への興味も喚起されながら・
楽しめました。
最近、駅伝やマラソンをテーマにした傑作が多いと
思うのだけれど、
剣道ものも小説でこんなに面白くなるとは・・。
10代後半の頃、村上もとかさんの「六三四の剣」を愛読してましたが
男の戦いにはないプラスアルファもありますね。
オススメです。
続編もあるようなので、今から楽しみです。