経済トピックスをテーマにいくつもの小説を発表している幸田真音さんが
中国:上海を主舞台に始めて書いた小説。
株取引で成功した若者が中国経済の伸張にあわせて新たな野心を企てる。
パートナー、ライバル、敵、そして子供たちに大きな影響を与えた肉親、
あくの強い登場人物が何人も登場して、焦点がぼやけてしまうのは、
長期連載で書かれたためだろうか?
現実にも多くのニュースがながれて、小説として真新しい何かは
もう感じられなくなってしまっているのは、
経済小説の宿命かもしれない。
(日本国債などは、初めて知る知識が多くて楽しめたのだけれど。)