内館牧子さんの長編小説。
主人公:;忍ハナは78才
多少の家庭内の不満はあったりするものの、
愛妻家の夫との生活、子供やかわいい孫に囲まれた日々、
そんな中。。
内館牧子さんならではの、リアリティがあって
その毒(と現実に)時々げんなりもするのだけれど、
(ハナが同窓会で再会した同級性とのエピソードとか、
しんみりしてしまう。)
終盤、ハナが、
そしてハナの家族がまた新しく元気になるところには
ほっとして救われました。
家族のありかたってこういう感じなのだろうなという実感。
歳をとるということ
60才くらいだと、
今の延長でなんとなくイメージできるのだけれど
その更に先の70代、80代っていうのは想像できなかったけど
「すぐ死ぬんだから」を言い訳にしない生き方、という、
本書のメッセージはちょっと心に残りました。