堂場瞬一さんの長編小説。
帯のコピーは。。
「元刑事x引きこもり 年齢差50歳の相棒(バディー)小説」
このキャッチだけで、読んでみたくなりました。
舞台は、小田原市鴨宮
引退した元刑事である祖父:麻生和馬と、
引きこもり生活を送っていた孫:新城翔
パソコンを使いこなし、防犯アドバイザーとして今でも元気に活動する
祖父からみた、孫はいかにも頼りなく見えて、
イライラしながらも、叱咤激励する日々とそれにうんざりする日々
肉親だから、お互いの思いは遠慮がなくて、
まあこれはこれだから成り立つのかなと思うところも。
こども食堂や、ネグレクト、独居老人に、詐欺
日常生活の中で今では身近になってかえって慣れてしまったもしれない
事象も、
おせっかいといえばおせっかいな、二人の行動の中で紐解かれていって。。
小さな、いくつかの家族が、すこし良い方向に動き出す
そんなエンディングに、ちょっとほっとします。
いつもの堂場瞬一さんの小説とはちょっと違う味わいですが
楽しめました。