誉田哲也さんの長編小説。
書名の印象から、
完全に"姫宮玲子シリーズ”の新作だと思っていましたが。。
違いました。
物語は、
ふとしたきっかけで親しくなった女子高生たち、
音楽を志している(志していた)姉妹、
格闘家の娘たち、
若い女性たちの日常と、そこに入り込んできた非日常的な出来事が
交互に描かれる展開。
ちょっとネタバレ(注意)
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ちょっとネタバレ(注意)
山中を追われて、逃げる姉妹
小説家を目指す高校生の片山希莉が書く小説
最初それが作中作のような感じとして展開されているような
印象だったので、それは夢落ち的な、ファンタジー的な
個人的には、あまりすきじゃないな、と思っていたのですが、
そうではなくて、ちゃんときれいに着地しました。
おもしろかった。
事件後、数年がたって、それぞれ成長したり自分の人生を
歩き始めた、登場人物たちが再会する終章
それが自分が一番好きなシーンです。
人生、悪くないな、と思える
そんな小説でした。
気分が若返るかもしれない。