伊坂幸太郎さんの長編小説。
白兎事件:仙台市の住宅街で起きた一戸建て籠城事件
伊坂ファンにはおなじみの
あの黒澤が、どうこの事件にかかわっているのか?
それが一番の本作をよむ一番の見どころです。
オリオオリオのオリオン座のうんちくのくだりなどは、
いつもの伊坂幸太郎さんの軽やかさなのだけれど、
視点や時間の俯瞰的な移動の仕方は、
いつもとはちょっと違って
新しい作風にチャレンジしようとしているのでしょうかね。
個人的には、
作中の「レ・ミゼラブル」ユゴーへの言及がうれしかった。
ひさしぶりに読み返したくなりました。