堂場瞬一さんの長編小説。
陸上(マラソン)やラグビーと並んで堂場瞬一さんの書く
スポーツ小説の大きなテーマである、野球。
日本プロ野球ー>メジャーリーグでの活躍を経て
今は独立リーグ:JMリーグでプレイするベテラン投手:川合
ハワイの2チームをあらたに参加させるという
新しいリーグ構想に端を発したエクスパンションドラフト
ハワイ、オアフ・レインボウへの移籍から物語がスタートします。
名声も富ももう十分に得た主人公が
まだ野球を辞めないのはなぜなのか。。
シンプルだしその回答には劇的なものはないのだけれど
ああそういうものなのだろうな、真実を感じました。
球団のオフィスサーとして働く、離婚してまだ幼いころに別れた娘との関係、
若いプレイヤーとのやりとり、
最後の娘とのキャッチボールのシーンがあったかい。
いい意味で枯れた主人公ならではの、
落ち着きが心地よい
小説でした。