宮下奈都さんの本。
17歳、高校2年生の時に、ピアノ調律師:板鳥宗一郎に出会った主人公
ピアノを弾いたこともなかった主人公:外村が
高校を卒業して2年間の専門学校での教育を経て
板鳥の働く江藤楽器でピアノ調律師として働き始める、
生真面目さや真摯さが気持ちいい。
同僚の先輩調律師や、顧客との会話やふれあいもあたたかく、
自身や、顧客のピアノ奏者が一緒に成長していく喜びみたいなものがある、
こういう世界は、いいなあと思う。
書名から、最初ファンタジー小説なのだろうと思って手にとったのですが
読了して改めて考えると、
実際に夢のあるファンタジーだったようにも思いました。
おすすめです。