アーサー・C・クラークの長編小説。
著者本人の覚書で
「2001年宇宙の旅」そして「2010年宇宙の旅」の直線的な続編ではない、と
書かれているけれど、ヘイウッド・フロイドやデビット・ボーマンと
再会できるうれしさは、シリーズ長編ならでは。
2061年、ユニバース号に乗り込んでハレー彗星調査の旅にでたフロイド達は、調査を終えて
戻る直前に
”禁じられた”エウロパに着陸したギャラクシー号の救出に向かうことになる。
そこには、孫であるクリス・フロイドがいる。
低温核融合ミューオンエンジンによるブレイクスルーと月面での水資源の発見。
2つの事実で実現できた、惑星間航行の描写が、しばらく途絶えていた
宇宙開発の夢とリアリティを喚起させてくれました。
そして本作での成果を受けた、軌道エレベータがまた次作につながるのでしょうね。
おもしろかった!