マイクル・クライトンがハーヴァード大学の医学生時代26歳のときに書いた長編小説。
アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作。
1960年代、中絶が違法だった時代、
中絶手術の失敗による殺人の容疑で訴えられた友人の産科医を救うために
病理医のジョン・ペリーが始めた捜査の結果は・・
1968年にジェフリィ・ハドスン名義で出版された本書が再刊されるにあたり
クライトン本人が特別に寄稿した序文が作品の背景説明を
してくれることで本書の魅力を高めてくれます。
45年以上前の作品なので、特に医療のような世界では時代背景はずいぶん違うはずなのに
それほど違和感はなかった。物語自体はシンプルな操作活動の中で
真実が浮かび上がってくるもの。王道かなと思う。
あとがきは大沢在昌さん、
クライトンが27歳のときにかいた「アンドロメダ病原体」についての
思い入れが書かれてます。私も10代の時に最初に読んだクライトンの作品が「アンドロメダ病原体」。
また読みたくなりました。クライトン27歳のときの作品だそうです。
書棚のどこかにあるはず・・