大沢在昌さんの長編小説。
アメリカで生活していた主人公:千場功一が亡き母の言葉を頼りに
山岬の地を訪れるところから物語が始まる。
かつてその町の大部分の地主でもあった殿様の家といわれた千場家。
相続する血族がいないということで、山岬市に寄贈されたマリーナ、
再開発での利益を狙って暗躍する組織。
長い間、平和で退屈だと思われていた街で、
ストレンジャーである主人公が、地元の若者や関係者と、
信頼関係を築いていく中で溜め込まれていたものが動きだす。
おもしろかった!です。
新宿鮫シリーズもよいけれど
大沢さんのこういう長編小説、もっと読んでみたい。