"騙屋"マクレディシリーズ。4部作の完結編。
聴聞会4日目、最後に語らえるマクレディの活躍。
カリブ海の英国領バークレー諸島で消息をたった休暇中の刑事
そして現職の総督の殺人事件。
休暇中だったマクレディが、総督殺人事件を新聞で読むところから
一見平穏そのものだった島で暗躍する危機のすがたが浮かび上がる。
おもしろった。
殺人事件の真相究明はまさしく本格推理の趣があって
諜報と推理と両方を楽しめる作品になっている。
そして、エピローグとEndingにのこるさみしさ。
たった4作のシリーズで、この感触をのこすことができるのは
すごいことだなと思う。