マクドナルド店長への、残業代未払い訴訟。
東京地方裁判所でのマクドナルド敗訴の結果は出たが、
マクドナルド側は控訴ということで決着はまだつかない。
本書では、コンビニチェーンをはじめ、
フランチャイズビジネスに転進した人たちの悲惨さや
社員店長の過酷な労働があきらかにされている。
マクドナルドに限らず、多くの有名企業でこのような訴訟が相次いでいるという
ことは、悪いことではないと考えている。
正社員雇用が減って、ワーキングプアの問題が深刻な事態と
認識されるようになってずいぶんたつけれど、
正社員でも過酷な労働環境にある人たちがいることを
知ることは、社会全体の健全化につながる道だと信じたい。
伝統、自分たちも通ってきた道、
生死をかけた厳しいビジネス環境の中で、甘いことを言っていられない・・
理由はいくつもあるだろうが。
年金、健康保険、etc
国民全体が健全に働いて、税金をシェアすることで成り立ってシステムが
崩壊し始めた中で、
過負荷に耐え切れず人がつぶれていくことで失うものの大きさに
もっと焦点があたるべきだと思う。
わずかなプラスはゼロでない。
ゼロはマイナスではない。