主人公の佐倉涼平、
大手広告代理店を頸になって転職し、
中堅の食品会社:珠川食品の販売促進課に配属される。
はりきって望んだ初の大舞台、新製品会議でその希望はくだかれて
リストラ候補者たちの集められた総務課お客様相談室に配置変換。
癖のある社員の中で
むりやり苦情電話への対応をこなしながら、
すこしずつ何かが変っていく。
かつて広告制作会社に身をおいていた萩原さんの経験が、
デティルに生かされているのかと思う。
どこでもあるサラリーマン社会の滑稽さ。
ユーモラスに辛らつに、
そういうテイストで最後までいくかとおもいきや、
佐倉涼平のかつての恋人とのエピソードも絡んできて、
後半にはじんわり胸があつくなるようなハートウォーミングな
印象が残りました。
おもしろかったです。
人生の真実のひとつがあるかなと思いました。