小学6年生の時に「さよなら」が大ヒット、
中学生の頃は、それこそ
「Yes-No」「時に愛は」「言葉にできない」「Yes Yes Yes」など
オフコースの全盛時をそのまま一緒にすごしてきた。
「Next」後に鈴木康博さんが脱退して、
オフコースの新曲をあまり聴くことがなくなったけれど、
デビューの頃からも含めてアルバムの曲をよく聴いていた。
(カセットテープにダビングして)
それからオフコースが解散。
小田和正さんは、言わずとしれた「ラブ・ストーリーは突然に」をはじめ、
その後も多くのヒット曲を生んできたけれど、
実際に本人の思いや考えを聞ける機会ができたのは、
「クリスマスの約束」(2001年)以降だと思う。
「他の日本人アーティストの曲は全然聴かない、知らない」というのを
以前ラジオのインタビューで聞いて驚いた記憶があって、
だから意外だったし、そのクオリティの高さもあって強く印象に残った。
その後も「クリスマスの約束」や「ただ風のようにうたが流れていた」で
小田さんが考えていることを知る機会は増えていったのだけれど、
本書は、
子供の頃のこと、学生時代のこと、音楽を作るようになった頃のこと、
それに、オフコースの解散や、近年の活動のことなど、
テレビの限られた時間、編集の下では聞けないことが語られていて
一流の仕事だと思いました。
("はじめに"でのインタビュワー小貫さんの言葉がまたよいです。)
今現在、生命保険会社のTVCMで印象的な「たしかなこと」についても
多くのpageが割かれていて、
小田さんのファン以外にも読み応えある本になっています。