横浜を舞台にした短編集。
登場人物が時を重ねながらすれ違って、片岡義男さんの
大人の世界を作り上げている。ちょっと懐かしい世界。
私が新入社員だった19年前、研修で数ヶ月横浜まで通っていたことがある。
毎朝、横浜ボウルの前を通って、営業所オフィスまで。
先輩の営業マンの出張に同行した時は、駅地下のレストランや
そごうでランチをとってからということも多かった。
その後も、新設されたオフィスに仕事で数週間通うことも何度かあって
結構、よく知っているつもりでいたのだけれど。
しばらく前に、みなとみらいに始めていって、びっくりした。
横浜駅からこんな近くにこんなモダンなものができていたなんて。
経済的な問題などで、元気がないのかと思っていたけれど、
横浜の魅力は変りながら顕在なのだと思った。