road2vのブログ - a little white rooster

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「生きるなんて」丸山健二/朝日新聞社

孤高の作家、丸山健二さんの書きおろしメッセージ集。

全11章。
第一章 生きるなんて
第一章 時間なんて
第一章 才能なんて
第一章 学校なんて
第一章 仕事なんて
第一章 親なんて
第一章 友人なんて
第一章 戦争なんて
第一章 不安なんて
第十章 健康なんて
第十一章 死ぬなんて

私が19歳の頃に、
丸山健二さんの「メッセージ 告白的青春論」角川文庫を買った。
著者の学生時代から就職、そして作家になるまでの経験を軸に
独自の論をつづったもので、いくつかの共通点もあって、
出会ったというような特別な存在の本になった。

今でいうインターン"企業実習”を終えて、
仕事や会社、就職について、それまでの漠然としたイメージを
覆されて呆然として、悩んでいる時期だったかなと思う。

丸山健二さんの過激で直接的なメッセージは、
心に直接とびこんできて、私にとっては勇気をもらった。

その後も、「群居せず」や「されど弧にあらず」など
ぶれない著者の姿は、
自分自身を振り返るときの鏡になっている。

そんな丸山健二さんの、書き下ろした最新のエッセイ。
相変わらず、きつく、厳しい。

TVにでて”辛口の”文化人としやっていこうなどと
少しでも考えれば、こんな文章はかけない。

たまには、こんな問いかけ、メッセージにふれてみるのも
良いのではと思います。