2003年、第96回文學界新人賞受賞の表題作と
(&第129回芥川賞候補作)
「第7障害」の2編を収録。
クルマ好きの絲山秋子さんらしく、本書でも
通好みのランチャ・イプシロンやデルタ・インテグラーレが脇役として登場する。
二玄社の人がこれを読んだのが縁で、
続編?になる「スモールトーク」の仕事が
依頼されるのだから、何が幸いするかわからない。
絲山さんの小説を、ここのところ続けて読んでいるけれど
「第7障害」は、正統派の純文学・恋愛小説で
正直、意外だった。でもまたよい。
純文学畑の作家の作品を、追いかけて読むのも相当ひさしぶり。
もうしばらく既刊の作品を楽しみます。