「光の帝国」は、NHKのドラマで始めて見た。
当時はまだ原作者の恩田陸さんも知らなかったが、独特の映像・テイストは魅力があった。
（原作とは設定が変わっているので、派生した単発ドラマということになるでしょうが。）
今回、原作を読んでみてあらためてその世界観には魅かれた。
10編の短編を連ねて、ひとつの大きな物語（まだごく一部ですが。）を
つくり上げる手法も秀逸です。
中学生になった頃、日本人SF作家のジュブナイル作品を読み始めて
新しい作家の新しい作品を見つけるたびに、
嬉しくてわくわくしながら読み進めたものでしたが、
それと同じ感覚を久しぶりに味わえました。
それは常野シリーズの続編がまだたくさん残されていることを
知っているからでもある。知らなかったら、”これで終わり？！”と
不満に思ったかもしれない...。
これからゆっくり（追いつかない程度に）続編の物語を
楽しみたいと思います。
