作家・坂東眞砂子さんのイタリア滞在記。
いままで読んだ本が「死国」と「狗神」だったので、
イタリアとの組み合わせは意外だったけれど、
坂東さんは大学卒業後に2年間イタリアで建築とデザインを学んだ経歴が
あるらしい。
今まで何人かが書いたイタリア滞在記を読んだことがあるけれど、
この本はやはり独特の視点がうかがえる。
芸術や映画、それにサッカー、F1、MOTO-GP。クルマにオートバイ。
観光に歴史、美味しい食事。
そしてもちろんいまはトリノ・オリンピック。
日本に住んでいて、外からイタリアについて
想像できるものは、陽気でpositiveなものが多いけれど..
「おしゃべりオルガ」や「お祖父さんは、法王」を読むと
かの国の人たちにも悩みはある。
だからこその熱狂なのかもしれない。