副題は「眠れぬ夜の八つの物語」
ホラー・アンソロジー
- 球根 恩田陸
- 穴のはなし 阿部智里
- 半身 宇佐美まこと
- 長い雨宿り 彩藤アザミ
- 枯れ井戸の声 沢村伊智
- たからのやま 清水朔
- 赤剥け兎 あさのあつこ
- 例の視点 長江俊和
の8編を収録
ホラー小説、
特に日本の幽霊とか怪談にルーツを持つような
を読むのはかなり久しぶりな気がします。
自分が小さい頃、
古い日本家屋に住んでいたことがあって
暗さとか寂しさとか
かなりの怖がりだったのだけど、
小学校の頃、クラスで時折もりあがっていた
心霊写真とかは、あまりピンとこなかったな。
最近は、
怖い動画なども、個人でも造れるものっていうイメージが
できてきて、
オカルト好きには夢がない時代なのかもしれない。
UFOとかUMAものもそうですね。
本作で一番怖かったのは
あさのあつこさんの「赤剥け兎」
他の作品もそうなのだけど、
やはり、人の狂気が一番怖い
長江俊和さんの「例の視点」で
オーブについての解説があって、これはなるほどと思いました。
<出版社HPの作品紹介より抜粋>
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静かな夜。誰もいないはずの部屋の暗がりに、うごめく不穏な気配――。
訪れる者が姿を消す不気味な学園の秘密とは。
雨の停留所で出会った男が語りだす、幼き日の壮絶な恐怖体験。
作者不明の怪談作品に取りつかれる小説家。
霊能力者を自称する男と、彼の力を疑うジャーナリストの論争、その戦慄の結末。
八人の作家が競作、読後も震えが止まらない、
背筋凍らせるホラー・アンソロジー。
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<新潮文庫のHP>
https://www.shinchosha.co.jp/book/180222/
試し読みもできます。