監督:ピーター・ファレリー
主演:
マハラーシャ・アリ(ドクター・ドナルド・シャーリー)
ヴィゴ・モーテンセン(トニー・"リップ“:バレロンガ)
リンダ・カーデリー二(ドロレス・バレロンガ)
ディミテル・D・マリノフ(オレグ)
マイク・ハットン(ジョージ)
レンタルDVDで視聴。
舞台はまだ黒人差別が根強く残る1962年の米国。
"グリーンブック”とは
南部アメリカで黒人が宿泊できるホテルなどが記載された
黒人用旅行ガイドのこと
黒人ピアニストと彼に雇われた白人の用心棒兼運転手が、
「グリーンブック」を手に人種差別が残るアメリカ南部での
演奏旅行の2か月を描いたドラマ。
教養ある裕福な黒人ピアニスト:ドクター・シャーリーと
がさつで無学のイタリア系白人のトニー・リップ
対象的な二人の掛け合いと、
旅を続けるうちに自然に築かれていく
絆が本作のいちばんの魅力。
実話をもとにした作品とのこと。
Endingにモデルとなった二人のその後のことが紹介されています。
日常生活の中に差別は自然に存在していて、
南部の警察署でのシーンなどひどいものもあったけれど
ことさらに、はでな演出をされてないところに
リアリティがありました。
おだやかで耐えているシャーリーが、自分の演奏旅行のことを
吐き捨てるように語るシーンは痛かったな。
演奏を招へいされた先のホテルのレストランで食事することを、
慣習だからと執拗に断られたシャーリーと
怒って行動を共にしたリップが、
食事しに入ったオレンジバードでの演奏シーンはステキだった。
シャーリーの協力もあって
クリススマスのパーティに間に合うようにNYに戻れたトニー、
別れてカーネギーホールの上階の住まいに一人戻ったシャーリー.
トニーが最初に見せた黒人への差別的な行動が印象的だっただけに
ラストシーンはじんわりします。
自分が小学生低学年の頃、読書感想文の課題図書に
「アンクル・トムの小屋」がありました。
黒人奴隷問題を扱った小説だということを知って、
アポロ月着陸に代表されるような科学技術大国のアメリカで
わずか100年前まで奴隷制度が普通にあったことを知ったのは
衝撃だったな。
- DVD仕様のためか、特典映像などはない本編のみのシンプルな構成
<GAGA グリーンブック公式ガイド>
https://gaga.ne.jp/greenbook/
<Yahoo!映画のURL>
https://movies.yahoo.co.jp/movie/365598/
<ウィキペディア アンクル・トムの小屋のURL>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A0%E3%81%AE%E5%B0%8F%E5%B1%8B