本城雅人さんの長編小説。
たぐいまれな野球の才能に恵まれた浪岡龍一。
その投球の特別さに観客を感嘆させた十二歳の少年野球時代から、
甲子園、そしてプロ野球でもエースとして成功した二十七歳まで。
浪岡龍一は、少年時代から、野球賭博に加担しているのでは?と疑う刑事。
そしてかつて高校野球部でも一緒だった記者の目線で
物語はつづられる。
浪岡龍一は、一体何をおこなっていたのか?
疑惑の中でも、強い芯をもってぶれない浪岡龍一の様子が印象的だった。
不思議な小説。こういう小説もあるのかと思った。