堂場瞬一さんの長編小説。
東京の大学を定年退職後に、招かれて母校の麗山大学「地域政治研究所」の
所長に就任した鹿野道夫。彼にはこの町に戻ってくる理由があった。
43年前の事件、心の中のわだかまりとして残っている高校生の死。
選挙の分析を専門としてきた鹿野が、
地方政治のフィールドワークを行うために地元の議員と接触するあたりでは、
どんなストーリーになるのか、興味も惹かれたのだけれど
シンプルというか・・
特にひねりもないまま、終わってしまったという印象。
政治というあたらしいジャンルのシリーズになるかと思っていた分
残念。