ブロガー：ちきりんさんの本。
出版されてから2年、
ちきりんさんのブログやTwitterの中でも過去のエントリとして
何度か紹介されているものが大半。
最近またあらためて読み直したものも多く、
新しくものを読んだ気がしなかったのが少し残念。
本書で初めてちきりんさんの文書にふれた人にとっては、
ブログに蓄積された多くのエントリはまだ見ぬ宝の山のようだと思います。
本で読むのとPCでブログを見るのとでは、縦書きと横書きのちがいもあるけど
ブログの方がすんなり頭に入った気はする。
（これは本書でいう知るということで、考えるとは別ですね。）
就職してから間もない頃、
昔と違って考える時間がなくなったなと感じていた。
連日残業で、休みの日も洗濯とかクリーニング受け取りとか
雑務がいっぱいであっという間に一日が終わった。
ゆとりがないと考える時間をとることが難しいなと
自分に言い訳していたけれど
そんな生活を続けることで考える力が失われていく。
お金も経験もなかった学生時代、
娯楽も限られていたし、ノートに書き連ねたりしながら考える時間がたっぷりあった。
・就職について
・いくつかの買い物について（お金がなかったので結構大変な決断だった）
本書でちきりんさんが書いているようなTOOLとしての
思考方法、ちがった視点での見方など、毎日のように考え続けることで
培われていた気がする。
当時はインターネットもなく、情報は今よりもずっと少なかったけれど
新聞や週刊誌、雑誌、テレビ・ラジオなどから入手した情報はずっとダイレクトに
自分の中の整理棚に収まって、自分の判断を後押ししたり、あるいは冷静に見直しを
かけてくれたりした。
思考力というのは、体力や持久力と同じように
日常的に心がけて培っていかないと保てない力なのだと思う。
正直、今の自分の思考能力はEmptyに近い・・・。
ちょっとずつでも取り戻していきたい、と思う。
