副題は、- 売上げと在庫のジレンマを解決する! -
エリヤフ・ゴールドラット博士の本。
主人公はテキスタイル商品を扱うハンナズショップの店長:ポール・ホワイト
「ザ・ゴール」を初めとする一連の著作は、TOC(制約の理論)の説明のために
小説という形をとったものであり、理論説明的な章が時折あってそれが独特の
味わいになっていたけれど、
本書は、純粋な小説により近くなっていて親しみやすい。
売上げ低迷に悩む店長ポール・ホワイトが
商品倉庫として使用していたモール倉庫の水道管破裂という
トラブルに際してとった臨時対応、
突然、売上げや利益率の向上という数字が目にみえたとき、
何故なんだ?と考える、それがこの物語のスタート。
ずっと考えていたことだからこそ、目の前を横切ったわずかなヒントが
ひっかかかる。それは、現実の仕事で必要なことだな。
商売というのは、きわめて理論的な仕組みなのだなと思う。
こういう目線で眺めれば、同じように流通業界で働いていても
日々の仕事の見え方が変わってくるのだろうね。
おすすめです。