road2vのブログ - a little white rooster

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「家、三匹の子ぶたが間違っていたこと」田鎖郁男×金谷年展/ダイヤモンド社

”3匹の子ぶた”、小さい頃好きな童話のひとつだった。

子ぶたの3兄弟がつくるそれぞれの家、
長男が、わらの家、
次男が、木の家、
三男が、レンガ造りの家。

手っ取りばやくつくったわらの家で、
楽しい生活をすぐに始めた長男。

それよりはしっかりした木の家を造った次男。

二人の兄に、からかわれながら、
それでもたっぷり時間をかけてようやくレンガ造りの家を
完成させた三男。

オオカミに襲われたとき、最後に兄弟が駆け込んで助かったのが
レンガの家だったという話。

時間をかけたレンガ作りの家への、憧れや信頼は、
この童話を読んだときから続いている。

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レンガ作りの家(今で言えば、コンクリート造りでしょうか)が、
一番というのは、地震の少ないイギリスの童話だから・・。
というのが、本書でいう間違っていたことの趣旨。


本書では、きちんと構造計算を行った木造住宅が、
地震に対してもっとも強い価値のある家になると主張している。
(建物の自重が、コンクリート住宅のもっとも不利な点)

どれだけの力が加わったときに、どれだけの変形を許すのか?
その厳しさを読むと、そうなのだろうなと思う。

木造住宅には、構造計算が義務付けられていないことは、
本など読んで知っていた。

耐震偽装問題で、マンションの構造計算については
ずいぶん世間の注目を集めたけれど、
木造戸建についても
多少のお金をかけることでそれだけの付加価値が生まれるなら
もっと広まっていって欲しいと思う。

欧米で、古い家がきちんとメンテナンスされて高い値段で
取引されているという点、

少子高齢化、外国から購入が必須な資源の高騰が進む
これからの日本では、
経済上の施策としても、みならうべきことだと思う。