森博嗣さんが自身の作家生活の収支について書いた本。
工学博士で、国立大学で教鞭をとった特異なキャリアを持つひとなのだけれど
小さいころ頃から作家になるまでの経緯や、その作品つくりについて考え方なども
独特でした。
自分は、
デビュー作「すべてがFになる」を出版時に買ったものの
正直難解であまり楽しめず、以後の森博嗣さんの作品を読む機会を
もたなかったのですが、
「すべてがFになる」がドラマになったと聞いて?!と思ったくらい。
スカイクロラ・シリーズなど映画化されたメジャーなシリーズがあるのを
比較的最近知りました。
印税から、講演料、映像化・グッズなどからの収入、
工学博士ならではの、記録やメモに基づく収支説明は
本当に圧倒的。その分析もまたすごい。
森博嗣さんという人が、書こうとしたら世に出た極めて貴重な
本なのだと思います。
模型(鉄道や飛行機)に子供の頃から親しんでいた
森博嗣さんのクルマ趣味の話もちょっとだけ語られていて
ポルシェ911やミニに乗っていた話、なるほど、
という感じでした。
個性のある人の話って面白い。他の本もすこしずつ読んでみたいと思いました。