石平さんの本。
年末・年始のテレビでの討論番組をいくつか観ていて、
平成30年間を振りかえったときの世界の大きなトピックは、
中国の成長で、
経済力でも、技術力でも、軍事力でも、
日本が抜かれてしまった、
ということ、
数年後には米国と並ぶ、または追い抜くということ
が、共通認識になってきているな、と思います。
中国の共産党独裁体制ならではの統制管理と
資本主義のミックス
それが従来の資本主義・民主主義と比べても
成長・成功の最適解だったかもしれない、
という意見も出る中で、
それを見習うことができないのは
体制の違いもさることながら、
マインド的にも受け入れられない負の側面があるからだ、ということを
改めて思い出させてくれるのが本書の意義なのだろうと思います。
中国で急速に発展・完成されている監視システム
信用を管理することで、無人店舗を実現できるなど、
個人的に、
国家がドライブすることによる実現スピードの速さは
すごいし中国の強さ、だと思うのだけれど、
ネットで、政権や習近平批判をした人が、
すぐに拘束されたり、社会的地位をはく奪されているニュースを見ると、
闇は深いし、中国国民の幸せも盤石ではないな、と思います。
トランプ大統領の元で変わった対中対応の変化が
今年2019年、どう収束していくのか。。
最大のリスク要因です。