既知のメジャー作家以外の
翻訳小説を読むのはひさしぶり。
(本作は、エイミー・アダムス主演で映画化も決定しているとのこと。)
主人公の精神分析医:アナ・フォックスは
トラウマから広場恐怖症になり自宅にこもる生活、
お酒と古い映画をDVDで観ること、
ネットでの精神分析医としてのアドバイス、
そしてニコンD5500を使った隣家の覗き見だけが世界とのつながり。
別れて暮らす夫と娘との電話での会話が
彼女の再起への希望。
彼女が、隣家で女性が刺される場面を目撃したところから始まる謎
下巻で明らかになる真実は・・こころ揺さぶられます・・辛く悲しい。
そして明らかになる犯人の正体の怖さもまた。
あとがき(山崎まどかさん)の解説がまた詳しくてよい、です。
アナ・フォックスという存在は、
著者A.J.フィン自身の広場恐怖症やうつ病の
の実際の経験の中から生まれたものだということ。
サイコ・スリラーになる予定という次作も
楽しみに待ちたい、と思います。
■それにしても
アナ・フォックスって38歳なのか。
若いな、若い。。