音楽評論家、作詞家として活躍する湯川れい子さんの本。
2017年9月に日本経済新聞に連載された「私の履歴書」を
もとに大幅加筆された自伝が本書。
湯川れい子さんの人生は、
ふつうの・・という形容詞がつくようなものでないけれど
日本人の大先輩(80歳を過ぎたそうです。)として、戦前から戦中、戦後そして
高度経済成長を経て、現代まで
その人生を知ることには価値がある、そう思います。
テレビやラジオなどでの露出も多かったので、湯川さんの話を聞く機会は
それなりにあったものの、
ジャズとのかかわりから始まり、エルヴィス・プレスリーやビートルズ
シンディ・ローパーとのエピソードなど初めて見たことも多かった。
読むべし。
■湯川さんが作詞を手掛けた歌、
「恋におちて-Fall in love-」小坂明子/1985 は有名ですね。
「六本木心中」アン・ルイス/1984もなるほどという感じでしたが
(湯川さん本人が代表作といえば、この歌とのこと。
本書名も、この歌詞からとっています)
意外だったのは
「センチメンタル・ジャーニー」松本伊代/1981もそうなんですね。
「風のマドリガル」南野陽子/1986もそうだったか・。
「雨のリグレット」稲垣潤一/1982や「246:3AM」も好きでした。
今はすぐ傍を通る国道246号線の私の中のイメージはずっとこの曲。
個人的には
「ランナウェイ」シャネルズ/1980とか、「街角トワイライト」が
湯川さん作詞と知って、その独特の世界観を本書を読んで納得しました。
特別収録「私のベスト20」でそれぞれの曲にまつわる
エピソードが紹介されていて、それも楽しめます。
おすすめです。