姫野カオルコさんの長編小説。
登場人物たちの"普通の?”日常生活をつづっていって・・
こういう小説があるのか?書けるのか?と思った。
今年、読んだ本の中でも1番の衝撃でした。
巻末に「現実に起きた事件に着想を得た書き下ろし小説です。」
「作中人物の行動や心理等は作者の創造に基づくもので、実在の人物、団体とは関係ありません。」
とあります。
事件が起きたのは2016年春、そんな報道を見たような気もするけど、
詳細は覚えていない。
まだ、いまより
Twitterが先鋭化されてなかったのでは?と想像はするけれど
こちらも記憶がない。
読み終えた後、終章での登場人物たちの章を何度も読み返しました。
そして
またプロローグを読み直して・・
・・・
ほんの数時間であった。
だが、できごとは数年かかっておきたといえる。
・・・
そして第一章、
2008年12月まだ中学生の登場人物たちの日常へ
・・・
時代は移り変わっていっているのは実感、
かつてとは変わり、よくなっていると思っているけれど
悪くなっていることもあるかもしれない。
想像力や共感力を持つことの意味はなんだろう、と考えました。
様相が転換する終盤までは、自分の青春時代とも重なるかもしれません。
読めば、世の中の見えかたがかわるかもしれません。
おすすめ、です。
<著者インタビューのURL:読了後にみつけました。できれば読了後に>
https://books.bunshun.jp/articles/-/4394
https://books.bunshun.jp/articles/-/4457