萩庭浩さんの長編小説。
2度目の原発事故(航空機による自爆テロ)で
危機に瀕した近未来の日本が舞台。
恐怖心をもたないという疾患を持つ主人公:及川が
治療(実験)のために入院した病院施設、
その真の目的は、そして及川に生じた変化とその結果は。。
幅広いジャンルや作風の小説を書いてきた萩庭浩さんながら
本作はちょっと今までとはちがう?感触。
舞台設定も必然だったのかな、というのはちょっとひっかかりましたが
入院施設で知り合った仲間(堂上、辻野)と一緒に、
少女:梨帆を助け出すために動きだす、
終盤の活劇にはカタルシスがありました。