恩田陸さんの長編小説。
2017年、第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞を受賞。
評判の高かった作品だったので、期待値がとても高い中で
読み始めましたが、分厚い長編ながら
最後まで一気に読み終えました。
楽しかった。
3年ごとに開催され、世界からも注目をあつめる芳ヶ江国際ピアノコンクール
4人のピアニストを主人公に、
その演奏シーンをメインに描かれるのですが
クラシックの知識に乏しい自分でさえ
その鮮やかで芳醇な世界、に引き込まれます。
音楽を描いた作品・名作は、
これまでにもありましたが
本作はまたそれらに新しく加わったマスターピースだと思います。
1次から3次までの予選での戦いに比べて、
本選とそれに向けてのオーケストラとの練習シーンなどは
小説終盤にあたり、それまでより
ボリュームが少なくなっていたのは残念。
つかの間の休日
若い3人の天才ピアニストたちが、携帯電話で写真を取り合う
シーンには笑ってしまった。
音楽小説を読むと、気になる音楽、
コンピレーションアルバム(CD)でてますね。。
欲しくなりました。