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「東大から刑務所へ」井川意高・堀江貴文/幻冬舎

堀江貴文さんと井川意高さんの対談本。

実業家として今も活躍中の
堀江貴文さんについては、ご承知のとおり。

井川意高さんは、大王製紙前会長で、
カジノで子会社のお金を106億円も使い込んで会長職を辞任したことで
知られる人。

東大に入り、その後刑務所で服役したことを
共通点とする二人が何を語るのか。。

■井川意高さん
 井川家が創業家である立場で、子会社のお金を自分のために使うことが
 背任横領にあたるという意識はなかったらしい。

 使い込んだお金は、自己所有の株などを打って弁済したというのもすごい。

 取り調べた検察官が、
 
 数億単位のお金の出入り(カジノで買ったら戻していた)が何度もあり、
 政財界や黒社会との関係があると確信をもっていたのに、
 調べたら本当に井川さん本人のカジノでのつかいこみだけということが分かって、
 (お金の出入りを徹底的に洗うので明解だったらしい)
 本当にがっかりです、と言われたというエピソードには不謹慎ながら
 笑ってしまった。

■刑務所での生活について

 堀江さんはすでに自著でその一部は何度か書かれていたのだけれど、
 
 同じ経験をした2人だけが興味も持ちながら共有できる話題で、
 食事の話、おやつ、面会・差し入れの話など

 収監された刑務所(井川さん:喜連川刑務所、堀江さん:長野刑務所)や
 服務期間の仕事の内容などは、本書でなければ知りえない情報かなと思います。

 堀江さん自身は、高齢の囚役者の世話を担当したりなど
 今後の刑務所に収監される犯罪者の高齢化の問題なども伺えてしまって
 日本の社会問題がここからも見えてきます。

楽しい話はあまりないですが、一読の価値はあると思いました。