西加奈子さんの書き下ろし長編小説。
主人公は、アメリカ人の父と日本人の母のもとに養子にきたシリア出身の子供
ワイルド曽田アイ。
NYに住んでいた子供の頃から、日本での高校・大学生活
自分を愛してくれている両親の本当のこどもでないこと
自分の変わりに養子として選ばれたかもしれない誰かのこと・・
子供のことから、自分の存在について悩み、考えているアイ
前作「サラバ!」を読んだときも思ったのだけれど、
普通に日本に生まれて普通に日本人として生きて暮らしてきた・・とは違う
主人公を描いた小説を読むことで、
多様性への理解や許容度が高まればいいなと、思いました。