有川浩さんの長編小説。
沖縄の海の美しい装丁が目をひきます。
東京の出版社に勤める主人公:リョウは、
沖縄で暮らす継母の3日間の休暇に付き合うために
ひさしぶりに沖縄に帰ってくる。。
沖縄でガイドとして働いてた継母と一緒に
かつて少年時代に訪れた地や、父親との思い出の場所を
めぐりながら
北海道で生まれ、小学校4年の時に実の母親をなくした主人公と
新しい母親との出会いから、共有する父親との思い出が
浮かび上がってくるストーリー。
普通に読んでいたらいつもの有川浩さんの小説とは気づかないかもしれません。
優しいテイストはあふれているけれど、
時折、主人公の独白の中ででてくるなぞかけのような言葉があって
そして最終章で輪が閉じた時の感覚。。
やさしさの記憶とせつなさと。
じんわりときます。
主人公の名前がわかって・・なるほど。
ジャンルはちがうけれど、リリー・フランキーさんの
「ぼくとオカンと東京タワー」を読み終えたときと同じような
気持ちがわきました。
ちょっと、読んでみて欲しい。