真山仁さんの長編小説。
舞台は東日本大震災の傷跡がまだなまなましい東北の小学校。
神戸市からの応援教師として派遣されてきた
自らも阪神大震災で被災経験がある臨時教師:小野寺徹平の眼でみた
子供たちや、地元の人たちの姿。
真山仁さんの今までの小説とはずいぶんテーマが異なる。
新聞記者、フリーライターの経験がある真山仁さんの
目線が生きているのか。
厳しかったり、どちらが正しいとも言えない現実もそのまま描かれていて
テレビやネットのニュースでは伝わらない現場感覚みたいなものは
確かに感じました。