池井戸潤さんの長編小説。
昨秋、前作である「下町ロケット」と合わせて?ドラマ化されていたようなのだけど
そちらはまだ未見。(録画はしてます。)
それでも番宣スポットなどでの阿部寛さんの姿が印象深くて、
「下町ロケット」読んだ時のイメージとはまたちょっと違うイメージで読んでいました。
「半沢直樹」シリーズで顕著だった
わかりやすい、自己保身の権化のような悪役が本書でも登場して
それが創作上の仕掛けとはわかっていても、読者自身の感情を刺激するというのが
最近の池井戸潤さんの小説の魅力ですね。
実際、世の中がどれだけコンプライアンスを叫んでいても
現実にはまだまだ普通にあることなのだろうなというのが、
悲しくもあり、胃の痛い現実ですが、
だからこそ小説やドラマでの主人公たちの逆転劇の爽快さを
楽しめます。