堀江貴史さんが、
長野刑務所で服役していたときに
書き始めたいわゆる自叙伝というもの。
福岡・八女市での幼少期のことから、
小中学校、久留米附設高校、そして東大での寮生活、
バイトでの仕事から起業まで。
堀江さんの本は何冊も読んでいて、
その中で書かれていたエピソードも
あったのだけれど、過去から時系列で編むように書かれた本書で読むと
印象が随分かわることもある。
起業するまでのバイトでの仕事ぶり、
起業してからの上場するまでの様子、
出資者にもなってくれた彼女との別離や
結婚と離婚
1990年から20000年頃まで
私自身の同じ時代の記憶も鮮明な中で、
本人の感覚で振り返るできごとは
やはり断片的な言葉だけでは伝わらない、確かな人生の出来事として伝わります。
プロ野球球団買収、ニッポン放送買収、選挙立候補、
そしてライブドア事件。
時代の寵児から、
反転して悪役・犯罪者として扱われるところ。
当時は、まだ報道といえばネットよりもテレビが主力という中で
さんざんみたニュースのさなかでの本人の率直な気持ちもわかって
すごく読み応えがありました。
書名がちょっととっつきにくいのですが、
ぜひご一読を。