正式書名は、「あえて、レールから外れる。逆転の仕事論」
「引き受ける」仕事でなく、みずから仕事を「作る」ひとをイノベーターと定義。
堀江さんがかかわったそんなイノベータを紹介する本。
本書で紹介されるのは8人
- 武田双雲
- 佐渡島庸平
- 増田セバスチャン
- 田村淳
- HIKAKIN
- 小田吉男
- 小橋賢児
- 岡田斗司夫
テレビなどで知っていた武田双雲さんや佐渡島庸平さんの章も
”やはり”初めて知ることが多く、テレビという編集・演出メディアの
限界(特徴でもあるか)を知ることもできた・・が、
本書で特に印象に残った人を上げると二人。
「ちゅらさん」主演をはじめとして俳優として活躍していた小橋賢児さん、
はたからみると順風満帆以外にはたとえられないような人生でも、欠落を感じるところは
人はやはり一様でなくそれぞれなのだなと思った。
それでも、やってきたことは無駄ではなくつながって広がっていくというのは
うれしい。
そして岡田斗司夫さん、
個性(キャラクタ-)の強さから、知っているような気になってしまうのだけれど
本書のような形で(自著でない形で、自分自身を客観的に?語る)読むと
また印象が違ってくる。
人間って感覚的に生きている部分も大きいし、
最近橘玲さんの本でも知ることになったのだけれど
進化の過程で獲得してきた錯覚能力(自己欺瞞)という特性もある。
自分自身の幸福感(主観的)は、最優先すべきだと思うのだけれど
他人についての認識については、自己認識はすべて自己フィルタを通したものだというのを
意識しておいた方がいいかもしれない、と考えるきっかけになった。
個々の人についての独立した記事を追いかけているだけでは、こんなふうに感じることはできないかもしれない。
ひとつの切り口で編むことによる価値はある。