road2vのブログ - a little white rooster

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「TOKYO BLACKOUT」福田和代/創元推理文庫

福田和代さんの2作目の長編小説。

大都市東京を襲う大停電(ブラックアウト)、
テロリストグループの目的は何なのか。

福田和代さんの小説を読むのは初めてだと思うのだけれど、

壮大なストーリーが展開されると想像される中で、

普段の日常生活の中でも生活基盤を支えている市井の人々を描くことで
物語を構築していくという副田さんの意思が反映された
ストーリーが新鮮だった。

自然エネルギーで簡単に代替できない
安定した電力供給というものがどのように保たれているのか、
具体的なイメージが初めてわかりました。

電力の問題は
揚力発電が唯一の蓄電池がわりというところ、
蓄電池のブレイクスルーがあれば、一気に状況が変わるのか。。。

産業界の人は、もちろん承知で全力をつくしているのでしょうね。

個々の人々が、普通に自分の仕事を着実にこなして
平穏な生活が成り立っている。

福田さんの他の作品も読んでみたい。