第34回横溝正史ミステリ大賞 受賞作。
作者が元お笑い芸人だということがネットでニュースになっていて、ぜひ読んでみたいと
思っていた本。
書名やニュースの記載から基本的な設定はわかっていたのだけれど、
それがどんな肌さわりのストーリーになるのかは、
読んでみなければわからない。
「悪の聖典」みたいな怖さもあるのか・・と思ってましたが
良い意味で裏切られました。
楽しめました。
終盤で事件をひもとく探偵役になる、
若手お笑い芸人の人の好い軽さが、結末のどんでん返しも
抑えてよい感じの後味を残してくれます。
誰もが通り過ぎてきた学校、先生、生徒のエピソードがベースになっているのも
身近でよかったのかも。
新しい作品も読んでみたい。
http://www.kadokawa.co.jp/sp/2014/kamisama/