三浦しをんさんの長編小説。
15年の月日をかけて編まれる新辞書『大渡海』
通勤のごく短い時間に読んでいたのもあって、
序盤読み進めるのにずいぶん時間をかけてしまったのですが、
中盤から最後までは週末に一気に読み終えました。
信念とこだわり、そういう仕事を共有することで作られる
友情や尊敬そして成長。
ほっこりするのと、
感動めいた達成感を共有できる感じがうれしい物語です。
個人的には、
あけぼの製紙の辞書用の紙にまつわるエピソードが好きです。
商売としての部分も超えた価値観の共有がなければ、
こんな仕事はできない・・。
こういう価値観を共有できるベースがあること、
それが日本にとって重要な気がします。