池井戸潤さんの長編小説。
"半沢直樹シリーズ”第4弾。
前作「ロスジェネの逆襲」は、
印象的だったTVドラマのラストシーンを受けた展開で
それだけで興味があり、
くせのあるベンチャー企業の創業者たち相手のやりとり、
自分もベンチャーで10年働いた後だったので、
身近でもありおもしろかった。
その前作のラストで、東京第一銀行に戻った半沢直樹が
本作で取り組むのは、あの航空会社? 帝国航空。
モデルとしているだろうJAL破綻自体は
もうかなり前のことになるのですが。
物語の臨場感たるや、シリーズ最高かもしれない。
(個人的にも所有していた株が無価値になって痛みました。
他人ごとではないのです。)
通勤途中で読み始めたのですが、帰宅して夜中最後まで一気に読み終えました。
おもしろかった。。。
前政権否定ありき、自分の立場しか考えない政治家の姿も
小説ゆえの強調はあるけれど、リアリティがあって困るほど。
彼らのあさはかな期待を裏切るのは、
妥協せず信念をもって行動する者たち。
ちからの増した敵役と対立する
半沢たちの逆転劇にすっきりできます。おすすめです。