road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「夢幻花」東野圭吾/PHP

東野圭吾さんの長編小説。

ふたつのプロローグ
1960年代の通り魔殺人、
そして20年以上の時を隔てた七夕 台東区朝顔市、

いつもの東野圭吾さんらしくない雰囲気が漂う中、

主人公の蒲生蒼大、そして秋山梨乃の人生が交差していく。

おもしろかった。

普通の若者が家族の問題や将来の不安を抱える中で、自然に謎を探っていく
ストーリーが自然に後を引いた。

黄色い謎の花の存在が、最後まで不思議な存在として彩をそえている。

そしてEnding、”負の遺産を引き受けるということ。

カッコウいい人間にあったと友達に語る蒼大の決断。
ラストまでさわやかで気持ちよい。

作者が言いたいメインテーマはこれなのだろう。