東野圭吾さんの長編小説。
ふたつのプロローグ
1960年代の通り魔殺人、
そして20年以上の時を隔てた七夕 台東区の朝顔市、
いつもの東野圭吾さんらしくない雰囲気が漂う中、
主人公の蒲生蒼大、そして秋山梨乃の人生が交差していく。
おもしろかった。
普通の若者が家族の問題や将来の不安を抱える中で、自然に謎を探っていく
ストーリーが自然に後を引いた。
黄色い謎の花の存在が、最後まで不思議な存在として彩をそえている。
そしてEnding、”負の遺産を引き受けるということ。
カッコウいい人間にあったと友達に語る蒼大の決断。
ラストまでさわやかで気持ちよい。
作者が言いたいメインテーマはこれなのだろう。