road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「海賊とよばれた男 上・下」百田尚樹/講談社

出光興産株式会社(いでみつこうさん、英称:IDEMITSU KOSAN CO.,LTD.)の
創業者出光佐三(いでみつ さぞう)をモデルにした百田尚樹さんの長編小説。

個人的に
実家(熊本)の近くにあって普段目にするガソリンスタンドが出光だったので、
アポロのマークも合わせて、ガソリンといえば10代後半になるまで
ずっと出光のイメージを持っていて、他のブランドとはちょっと異なる位置にありました。
(読み方がわからず、その後にTV CMで知るまで、ずっと”しゅっこう”とあててたな。)

ブランド展開も含めて、普通とはちょっと違うというイメージはあったのだけれど
その創業者が、こんな型破りなことを成し遂げた人であったということを知って
腑に落ちました。


終戦時、資産のすべてを失った国岡鐵造。
戦後の厳しい時代を60才を超えた彼が闘い、成し遂げたこと。

書かれたストーリーが事実に基づいたものであることに驚く。
それと同時にこのような人たちがいたからこそ、今の日本があるのだと思った。

作中、国岡鐵造が誇りにする国岡商店の社員がいかに”人財”であるかということが
何度も描かれるのだが、国力が国民の力の集積であるというのは
普段は見えないけれど事実なのだろう。

もうひとつ、
”石油の一滴は血の一滴”という言葉。

最近の(サウジの意向ともいわれている)の原油価格の低下が、
原油が枯渇するとか、需要が拡大しつづけていて原油価格が下がることはもうない、とか
 いわれていたことが覆った。)
シェールガスへの対抗やロシア制裁(原油が輸出資)を意図したものだという報道をみていると、
資源の確保が国際紛争の原因であるという状況は、今で変わってないのだと、
ひやりとしたものを感じます。


内容紹介(Amazon HPより)
「ならん、ひとりの馘首もならん!」--異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、戦争でなにもかもを失い残ったのは借金のみ。そのうえ大手石油会社から排斥され売る油もない。しかし国岡商店は社員ひとりたりとも解雇せず、旧海軍の残油浚いなどで糊口をしのぎながら、逞しく再生していく。20世紀の産業を興し、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。その石油を武器に変えて世界と闘った男とは--出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション・ノベル、『永遠の0』の作者・百田尚樹氏畢生の大作その前編。


余談ですが、「永遠のゼロ」の宮部も一瞬登場します。