road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「カッコウの卵は誰のもの」東野圭吾/光文社

東野圭吾さんの長編小説。

才能を示す遺伝子を特定することで、優秀なアスリートを見つけられると考える
「新世開発スポーツ科学研究所」の柚木洋輔。

スキーの元オリンピック選手の緋田宏昌と
その娘:風美。

女子の若手スキー選手として将来を嘱望される風美の才能は、
遺伝的に約束されたものなのか?
あるいは、幼いころからの父親のサポートの元でのトレーニングのたまものなのか?

かつての名選手の子供に、同じ輝きを求めてしまうのは、
普通にある期待だと思うのだけれど、それを科学的に証明できるのか?
をテーマにしたところが、本作の肝。

もう一人、
柚木によって見出された遺伝子が保証する才能を買われた
高校生:鳥越伸吾の生活と

緋田親子のまわりで起きる脅迫事件に、仕組まれた事故。

最後までするすると読んでしまった。

努力による成功も、才能によるきらめき
どちらもアスリートを輝かせる魅力ではある。