村上龍さんの連作小説集。
下記の中編5編を収録。
・結婚相談所
・空を飛ぶ夢をもう一度
・キャンピングカー
・ペットロス
・トラベルヘルパー
55歳という年について
少し前までは
時間的にも遠いし、老いたといわれる年齢でもあるし
自分と結びつけては見れなかったのだけれど、
40代も後半になった今では、わずか数年先のこととして
身近な将来として感じるようになった。
小説の中では、いろんな立場、人生を歩いて来た人たちが
何らかの再出発を図る。
ひとくくりにしてしまいがちだけれど、
家族に仕事、
50代までの人生は人それぞれで、ステレオタイプなどないのだな、
と思う。
自分自身も40半ば以降の人生が、どんな風になるかなんて
想像できなかった。
健康で生活できているだけで幸せということもある。
ただ、すこしずつ人生を豊かにすることも考えたい。