大沢在昌さんの長編小説。
主人公はササヤ食品宣伝課ではたらく坂田勇吉。
お年寄り向けのお菓子のプロモーションのため下町の老人会のつどい「つるかめ会」に
顔をだすなかで、事件に巻き込まれる。
とにかく坂田勇吉の性格のよさで、主人公を好きになる。
お年寄りとの交流も、いまどき珍しい純情な恋も、
従来の大沢作品とはことなるテイストで、新鮮だった。
おもしろかったです。
作中でかたられる坂田勇吉が巻き込まれた過去の2つの事件も
作品化されていると思うのだけれど、読んでみたい。